踊コレ

「とらさん」特別インタビュー!

「とらさん」特別インタビュー!

本インタビューについて

踊コレ2026秋『バズ振付部門』開催にあたり、審査員の3名に振付作成のこだわりバズの狙い方を聞いてみました!
「踊ってみたの投稿者」として、そして「プロの振付師」として意識していることとは…?


その他審査員のインタビューも掲載中!

プロフィール

とらさん

2010年代前半よりニコニコ動画の「踊ってみた」シーンで活動を広げてきた踊り手。
2012年8月投稿の『テトロドトキサイザ2号 踊ってみた』などで注目を集め、ボカロ楽曲のキャッチーさやユーモアを、キレのある動きと音楽的な振付で表現。
代表的な振付に『ギガンティックO.T.N』があり、現在も多くの踊り手によってカバー・反転動画が投稿されるなど、引退後も踊ってみた文化の中で長く親しまれていることに本人が一番驚いている。
コミカルと技術に裏打ちされた表現、観る人を巻き込むキャラクター性が魅力のパフォーマーでありたいと日々悩んでいた。最近は歳を取ったからか「美しく枯れたい」と常考えているがKRUMPにハマった様子。何故。

XInstagram

「ギガンティックO.T.N」誕生のきっかけ

「ギガンティックO.T.N」はどのような経緯で動画を投稿しよう!振付を作ろう!と思いましたか?

曲のためにも何度も観たい聴きたいって作品を創りたいって考えてました。めちゃくちゃ大変でした笑

※現在は動画削除済み

本当にたくさんの人に踊られましたが、最初からそれは狙っていましたか?

ギガンティックは「踊ってもらいたい」と思って創ってはなかったです。この曲のパワーとイメージとギガちゃんへの愛をカタチにしたいって感じでした。

振付作成のこだわり

振付を作成する際に、気をつけていること・こだわっていることはなんですか?

「踊れる」ものではなく「踊ってみたいな」「自分も踊れるようになりたいな」って思ってもらいたいなって意識して投稿してました。覚えて練習して上手くなって踊れるようになるってのが一番楽しいじゃん。それを体験してもらいたいとは思ってたかも。

上に関しては今もプロとして、「ダンスを広げる。ダンス好きを増やす」って使命に繋がってると思う。ダンスに人生救われたからダンスに恩返しをしていくって意識で仕事してます。

クリエイションの話すると、ど真ん中には「ダンスは言語。振付は台本」って考えがあります。振付使って何を喋る?何を伝える?って線で創ってるから誰が踊るかも超大事。だから俺ならこう喋る。こう伝えるっていう色んな解釈ができるものがいいし、それを観た人の頭の中がしっかり動くものを狙ってます。キャッチーが正義の時代はとっくに終わってると思ってます。

自信があったけど思ったより伸びなかったな…という振付や動画はありますか?

あんまし覚えてないけどゲッツと踊った動画はだいたいもっとちゃんとやっとけばよかったかもなと思ってる笑

<バズ>の狙い方とは

「バズを狙う」という目的があった場合、振付の作成時に意識することはなんですか?

バズは発信者とその周りの影響力がないと狙えるものじゃないのでまずは社会的認知を創る振付をたくさん作ります。
その認知の中で流行りのもの、求められるものを自分の技術の中で磨いていきます。

バズは積み上げ。一撃で作れるものじゃない。ってのが持論です。

かんたんに言えば、自分のフォロワーが喜んで拡げてくれて、フォロワーのフォロワーが喜んで拡げてくれて、フォロワーのフォロワーのフォロワーが喜んで拡げてくれるもの作れたらバズ狙えます。
そこまでくれば強い影響力持ってる人に誰かがおすすめしてくれてますって感じ。結局「自分のポジション」が強化される振付を創るのが大前提。何を踊るかより誰が踊るかって時代。

その上でもあえて一本でバズらせたいって言うなら「この振付を作ったストーリー」を大切に盛り込んで伝える。これで共感取りに行けたらワンチャンあるかなぁ。

踊ってみたでバズを狙う場合、「選曲」のポイントがあれば教えてください

流行りの曲がなんで流行ってるか自分で仮説たてて、その仮説に当てはまる手垢のついてない「自分が滾る曲」を選ぶ。

踊ってみた動画を作る際に意識すること

踊ってみたの撮影で気をつけた方がいいこと、またこだわった方がいいと思うことはなんですか?

定点一発撮り。

作品を創るんじゃなくて自分のやってきたこと含めその日の全てを伝えること。
いい作品と癖になる作品は全く別だし、癖になる踊ってみたはMVの文脈では伝わらない。手抜きは伝わる。

動画の「サムネイル」で気をつかっていること(いたこと)はありますか?

圧倒的サムネ詐欺をしなさい。

とらさんの「推し振付動画」

すごく良い!と思っている【推し動画】を教えてください。※ご自身の動画でもそれ以外でも構いません

『Melody Line』 原点。あの衝撃は今でも思い出せる。

『Yoherlandy & Rahmane - Eles deram um show ao som de Believer』 引き出しと圧倒的技術で畳み掛ける驚きがずっと続いてくるししかも超えてくる。

次世代の踊り手たちへメッセージ

次世代の踊り手たちへメッセージやアドバイスなどお願いします

数字を狙うんじゃなくて自分の「これが好き」って想いを誰にも負けずに伝えることを狙っていけたらいいんじゃないかな。
そのための技術だし知識だし経験だし人脈って考えたら割と幸せになれるとおもう。

あと最高の仲間を見つけてください。絶対。結局ここ。最後はここ。