「歌×踊」対談 ~つきみぐー、×Daro編~
はじめに
今回は歌踊コレ2025秋で開催した「歌踊コラボ部門」にて、歌い手も映像内に登場した動画を投稿した方の中から、歌い手「つきみぐー、」さん、踊り手「Daro」さんに、動画を作成してみての感想や、今後の「歌踊コレ」の可能性・展望について伺いました。
取材・筆 東山竜一(ただのん)
出会いのきっかけは
──今回のインタビューは「歌と踊りのコラボ作品かつ、歌い手も映像でダンス参加をした作品」を上げた方々へのインタビューとなっています。よろしくお願いします。
両名:よろしくお願いします!
──まず、お二人共それぞれのカテゴリでのエントリーはされていたようですが、コラボ作品の投稿という所では、どなたが発起人になったのでしょうか?またお二人の初邂逅のお話なども聞かせて頂ければと思います。
Daro:
僕がつきみぐー、さんにお声がけをしましたね。以前にダンマスワールドというイベントに出演したときに、オープニング楽曲がつきみぐー、さんが作られた曲で、その時に自分たちのパートを振り付けたりしたんですが、その後の別のライブでご挨拶に来ていただけまして。
つきみぐー、:
そうですそうです!そこで初めてお会いしましたね!
──きっかけは公式イベントだったんですね。
Daro:
で、2024年かな?踊コレのソロ部門に自分がエントリーしたときに、Xで反応をくれまして。
つきみぐー、:
丁度Daroさんがエントリーで使ってた曲が、僕も大好きな曲だったのでつい(笑)
Daro:
で、つきみぐー、さん自体が毎日歌の投稿やってるんですよね?
つきみぐー、:
あ、そうですね、2020年の2月から今に至るまで、Xで毎日欠かさず歌を上げてますね!
Daro:
ほんとにすごいんですよw で、丁度僕がダンスを上げた翌日に、僕が踊ってた曲の歌ってみたを、予定を変更してすぐ録ってアップしてましたよね?それにめちゃくちゃ感動しちゃいまして!
つきみぐー、:
なんか、踊ってみたを見て、僕のクリエイティブが刺激されたというか、元々上げる予定だった曲からすぐに変えて録音しましたね。
Daro:
それがめちゃくちゃ嬉しくてですね。歌も踊りも表現じゃないですか、自分が表現で出したものに、表現で返してくれたっていうのが僕に刺さりましたね。それで、せっかくならいつか一緒にやりたいなと思っていまして、今回のコラボに至ります。
どちらも主役というこだわり
──つきみぐー、さんは今回のコラボでダンスにも挑戦していますが、元々そういった経験は・・・?
つきみぐー、:
いや、まったくないですね!最初お声がけしてもらったときは、歌の提供だけかなぁと思っていたんですが、改めて打ち合わせをしてた時に「一緒に踊りましょう」と。
Daro:
顔出し、いけます?って聞きましたね(笑)
つきみぐー、:
ダンスの経験のない自分が、踊り手さんの作る世界に入ってはいけないと考えてた所もあって。踊り手さんと一緒に自分が出るのは誘われないと自分からは絶対アクション起こさなかったとは思うので、お誘いいただいて本当にありがたかったです。
Daro:
もうがっつりやってもらおうと思って。経験がないというのは伺っていたので、一回ご自宅のほうまで行って基礎的なレッスンもしましたよね。
つきみぐー、:
いやほんとに、いきなり首のアイソレとか言われて!いやいやいやレベル高い高い!ってなりましたよ(笑)でも、最初にそのレベルで教わったからなのか、振り入れはスッと入ってきて、逆に良かったのかなぁとは。
──今回のコラボは男性オンリーで作られてますよね
Daro:
はい、そこはこだわりましたね。一番最初の発案では7人構成でやりたかったんですが、なかなか都合が合わなくて5人に。ただ、つきみぐー、さんを含めて奇数で作るという所は絶対に譲れなかったですね。
──全体の構成として歌い手さんを目立たせようとか、全体でひとつのパッケージにしようとか、そういった面では何かありましたか?
Daro:
僕、アーティストさんの振り付けとかをお仕事でやらせて頂くこともあるんですが、そういう場合ってメインがシンガーで他がバックダンサーという形になるじゃないですか。歌い手と踊り手だったら、どっちも主役になれると思っていて。勿論つきみぐー、さんを立てる所もありつつ、ダンスもしっかり立てて、全員がバッチリと目立てる方向性というのはすごく意識しました。後は、生のステージで行っても違和感の無いような移動や構成というのも考えました。
時間勝負は初体験
──歌の動画活動となるとお一人で完結することも多いかと思いますが、こういったリアルでのコラボという空間に入って感じたことなどありますか?
つきみぐー、:
やっぱり、コラボの度に現地に集まって一緒に撮ってるって、歌ってみたよりも本当に続けるの大変だと思います!歌い手って、コラボもデータのやり取りで完結することが多いので、こうやって現地に絶対集まるってなると、企画がぽしゃったりしなさそうだなぁとか…w
全員:(爆笑)
──なんだか思う所もありそうですが、リアルの撮影に関わってみての、普段の活動との違いなどはどうでしたか?
つきみぐー、:
上手くいったテイクを撮り終わっても、カメラの角度を変えて同じ部分をもう一度踊ったりとかしていて、僕ら見ているだけの人間が思ってるよりもひとつのカットに気合いれてるなーとか、そういうのは感じましたね。
Daro:
あ、そうなんですね。
つきみぐー、:
歌ってみたも、テイク分けて録音することはあるんですけど、『やっぱりこういう見せ方がいいよね』とか『こっちも抑えておきたいです』みたいな事はあんまり無いですからね。その場での撮影しか出来ないからこそのこだわりというか、スタジオのレンタル時間が決まってて、後から『あれ撮り直そうかな』が出来ない中での時間勝負っていうのは、初体験でした。
Daro:
初めてだらけでしたかね?リハーサルとか
つきみぐー、:
一個の動画の為に集まって練習してってことは歌ってみたではそんなに無かったですね。さっきも言いましたけど、歌のコラボならデータのやりとりで済んじゃいますから。
表現の自由度が高くて!
──動画という面でも、参加してみて感じた違いなどはありますか?
つきみぐー、:
歌って、本人の表現力に依存することが多いんですけど、踊りって一人一人の個性もそうですし、カメラワークの作り方だったり、カットの仕込み方とか、それぞれの要素がすごく大きくて、同じ曲でも全く違う世界が表現できるなっていうのは、実際に撮影が進んでいく中ですごく感じました。見て思うことと、実際の現場で感じることの違いが、ほんとに百聞は一見に如かずでしたね!
──撮影自体はどれくらいの時間で行いましたか?
Daro:
大体6時間ほどですね。いろんな踊り手もよく利用するスタジオでした。
つきみぐー、:
なんかもう聖地巡礼みたいな気持ちでしたよ!(笑)でも、いざスタジオをパッと見渡した時に『こんなだったかなぁ?』って思う所もあって、そこがやっぱりライトやカメラの演出や、編集のすごいところなんだなぁって感じました。
意外と困ったこんなこと
──動画を作っていく上で、ここは苦戦したなと思う点はありますか?
つきみぐー、:
僕らは音源を作るタイミングと振り付けを作るタイミングが一緒に進行していたので、歌うにおいてどこまで僕の世界観でアレンジを加えていいのかなというのは気にしました。
Daro:
確かに。僕が誘うのが少し遅かったというのもあるんですけど、振り付けを作ってるときと本番の音源が違うというのはありましたね。
つきみぐー、:
撮影の前日に音源が完成したので、振り入れの時とかは違う音源でやりましたもんね。
Daro:
いざ撮影っていうときに、音源のここのニュアンスを拾っていこうとか、その場で少し変更を加えたりとか、そういう所は努力しましたね。
つきみぐー、:
ただ、日数が短かったから、モチベーションが落ちることなかったのは良かったです。
Daro:
メンバーのスケジュールもなかなか合わせづらくて、練習日程が揃えにくかったです。あとはつきみぐー、さんがどこまで踊れるかのレベル感を計るのが難しかったですね。歌っているカッコよさを表現できる踊りっていうのは大変だったかもしれないです。
つきみぐー、:
三浦大知さんみたいなの求められたらどうしようって思いながらレコーディングしてましたね(汗)僕がやる振り付け以外はもう凄くテクニカルな動きだったので…w
Daro:
いけるなら是非全部お願いしたかったですけどね(笑)
こんな人達ともやってみたい
──クリエイティブを刺激と度々おっしゃられますが、もっと言語化するとどんな感情なんでしょうか?
つきみぐー、:
例えば、Daroさんの動画を見たら、そこにDaroさんの世界があるじゃないですか。そこに僕が歌で表現したときの僕の世界との化学反応を想像します。世界観同士が混ざったりぶつかったりというのはあると思うんですけど、このときに混ざった世界が生み出せる最大値ってどこだろうな、そのために僕はこれからどうしたらいいんだろうなっていう風に考えますね。
Daro:
すごく考えてますね!
つきみぐー、:
考えたというより、考えさせられるモノをDaroさんが生み出してるってのが近いですよ。
──お互いに良い互助作用があったということですね。お二人は他にもよく見ている踊り手さん・歌い手さんとかもいますか?
つきみぐー、:
個人的に『梅かっぱ』さんのダンスは衝撃的でしたね。僕の歌の引き出しの中に、ああいった世界観が無かったので、クリエイティブを刺激されました。何か機会あればコラボとかしてみたいなって思います。
つきみぐー、:
Daroさん結構ジャンルもバラバラですね。でも皆さんいい歌ですよね、わかるわかる。
──いま名前の上がった方々とのコラボとかも、挑戦できたらいいですね。
新しい挑戦をしたい
Daro:
こうなると僕も歌に挑戦してみたいですね。
──歌ってみたの世界に踊り手が入ってくるっていうのは歓迎されるんでしょうかね?
つきみぐー、:
されると思いますよ!踊ってみたから歌ってみたに行くってなると、機材だったりノウハウだったりっていうものが別物になりますから、そういう所で協力したいなと思います僕は!新しい世界が広がっていく予感がします!歌い手としてはすごく嬉しいですね!
Daro:
歌も踊りも、広く言えば表現の世界なので、やっぱやってみたいなって思いは強くなりましたね。
つきみぐー、:
歌ってみたって、今ならスマホ一台でもやれちゃう時代だし、一歩目踏み出すのは楽になってると思いますよ。
Daro:
カラオケとか普通にありますしね、踏み出しやすいかもなぁ
つきみぐー、:
なんか、今回の動画を上げてから『踊りで誘ってもいい?』って歌い手から言われたりしたんですけど、踊り手さんが歌って、歌い手が踊るっていう動画とか、見てみたいですよね!逆転企画みたいな!
Daro:
あとはもう、もっと規模感を大きくして、歌える人はどんどん歌って、踊れる人はどんどん踊って、ダンスボーカルグループみたいな、そういうのとか面白そうです。
この先の歌踊コラボはこうなったらいいな
──今後もまた、春にも歌踊コレが開催されることになるわけですが、このエントリージャンルがこうなったらいいなという思いはありますか?
つきみぐー、:
そうですね、カテゴリに囚われないで欲しいなと思います。この機会だから歌ってみたを見る、踊ってみたを見る、っていう人がいると思うんですけど、こういうコンテストの機会でお互いの文化が交差して、またその後に別れていった時に、それぞれの視聴者として残ってくれるような映像だったり作品を残していけるような世界になったらなと、それのきっかけになれればと思います。
Daro:
百点満点のコメントすぎて僕から何も言う事ありませんね(笑)んー、今回で言えばカメラマンさんが僕らは関わっていますし、普段の歌であればイラストレーターさんが関わったりミックス師さんが居たりってあるじゃないですか、パフォーマーだけじゃなくてクリエイター全体が注目されるような、ここから作品に関わった人全部に広がりとかがもてるようになったらいいなと思います。
──素晴らしいコメントありがとうございます!今後の活躍にも期待していきたいと思います!今回はありがとうございました!
両名:ありがとうございました!